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乳腺外科

乳腺外科は、初診・再診ともにすべて予約が必要です。

概要

当科は大阪大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科学講座と密接に連携しています。
乳癌検診は、マンモグラフィーと超音波検査を併用し、初診当日に結果を出すことで正常の方は1日で診察終了となります。腫瘍のある方は当日中に病理検査を施行し1~2週間後には出すシステムです。
診断部門では微細な石灰化に対する診断として、マンモトーム生検も実施しています。
乳癌全般に関し、乳がん看護認定看護師が対応します。治療に関しては、専任のがん化学療法看護認定看護師常駐の化学療法室にて、術前・術後ともに通院での外来化学療法を行います。専任医師による放射線療法は、温存療法後、再発、転移すべてに対応しています。手術に関しては、術前化学療法の有無を判断後、乳房温存術、全摘術を施行し、必要に応じて当院形成再建外科と協力し再建術にも対応しています。センチネルリンパ節生検はRI+色素法により検出し、大阪では3施設目のOSNA法で確実な診断を目指しています。術後リンパ浮腫にはリンパ浮腫セラピスト2名、リンパ浮腫研修終了医1名が常駐し対応しています。がん患者リハビリテーションに対しても研修終了医2名、技師8名が在籍しており対応しております。
新規薬物療法に対する遺伝子検査も積極的に行っており、陽性となり遺伝子腫瘍の可能性の高い患者さんには、HBOC教育セミナー受講の医師、看護師総勢4名在籍しており対応します。また家族を含めカウンセリング、診察に関しましては、大阪大学医学部附属病院遺伝診療部と連携しており、いつでも紹介させていただけます。
終末期医療に対しては麻酔・緩和医療科、がん性疼痛看護認定看護師も参加しチームで対応しており、在宅診療希望の患者さんに対してはMSWにて地域に合う訪問看護、訪問医を探し、当院周辺の患者さんに対してはニッセイ訪問看護ステーションより常勤看護師を派遣し、当院と密接に診療しております。
最近では若年性乳癌に対する妊孕性の問題、妊娠中乳癌に対する治療方針も手掛けています。

特色・トピックス

当院は乳癌学会専門医のみならず、がん治療認定医、乳がん看護認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師、リンパ浮腫セラピスト、リンパ浮腫研修終了医、がん患者リハビリテーション研修終了医、技師が常勤しており、形成外科医、放射線診断医、放射線治療医、病理医とも合同で力ンファレンスも積極的に行い、チーム医療に遭進しています。最近トピックスの遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)に関しては、当院にはHBOC教育セミナー受講者が医師2名、看護師1名が在院しており、遺伝子検査ができるのはもちろんですが、BRCA/2陽性者に対しては対側のリスク低減乳房除去術(RRM)及び形成外科と協働で乳房再建術。さらに婦人科協力のもとリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)が可能であり、2022年度は2例施行しております。

主な疾患対象

乳腺疾患全般
乳癌、乳癌以外の乳腺悪性腫瘍、乳腺症、線維腺腫を始めとする良性腫瘍、慢性・急性乳腺炎 他

主な検査と治療

超音波診断装置
  • マンモグラフィー
  • 超音波
  • 乳汁中CEA測定(ラナマンモガード)
  • 病理検査(細胞診、組織診、HER2等の特殊染色)
  • 吸引生検(マンモトーム、セレー口)

手術実績

2022年1月~12月(12ヵ月間)
乳房全摘術 47件
温存乳房切除術 25件
乳腺腫瘍摘出術 19件
一期的再建術 14件
リンパ節摘出術 3件