公益財団法人 日本生命済生会 日生病院

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形成再建外科

主な疾患(治療方法)

  • 新鮮外傷(ケガ)

    ケガにはすり傷や切り傷、裂けた傷、皮膚がめくれた傷などがありますが、顔や手足などの服では隠れないところに起きやすいです。ケガは最初に適切な治療を受けることで最小限の傷あとにとどめることができます。特に顔面は眉、目、鼻、口、頬、耳など外見上も機能的にも重要な臓器であるため傷の専門である形成外科での治療がより良いと思われます。

  • 顔面外傷、顔面骨骨折

    顔面外傷は外見上の問題だけでなく、機能的に重要な組織(顔面の表情筋を動かす顔面神経、知覚神経、涙の通り道である涙道、唾液を運ぶ管(耳下腺管))の損傷の問題があります。また視力、眼球運動、まぶたの開け閉めなどの視機能(まぶたや眼球周囲のケガ)や呼吸(鼻のケガ)、摂食(唇や口腔内のケガ)にも障害を来すことがあります。
    強い力が骨に加わると顔面骨骨折を生じます。顔面骨は複雑な骨の組み合わせによって構成されており、骨折部位によって特有の症状を呈します。機能的な回復とともに整容面も重視して治療いたします。

  • 肥厚性瘢痕・ケロイド、瘢痕拘縮

    外傷や熱傷、手術の後に見られる傷あとを瘢痕といいます。瘢痕は傷が治って半年から1年以上経過すると平坦化し、赤みが消失することが多いです。しかし、傷の深さや面積、部位、体質、傷が治るまでの期間、経過によって傷あとが赤く隆起した肥厚性瘢痕や当初の瘢痕の範囲を超えて拡大するケロイドが生じることがあり、痛みやかゆみを伴うことがあります。これらの治療には内服やステロイドが含有された軟膏の塗布やテープの貼付、ステロイドの局所注射や外科的切除及び術後の電子線照射などがあります。疾患に応じてこれらの治療を組み合わせて行います。
    瘢痕拘縮は傷あとがひきつれた状態です。関節部に生じると関節の動きが制限され機能障害を生じることがあります。顔面に生じると目立つ変形になることもあります。瘢痕拘縮に対しては拘縮を解除し、植皮術や皮弁術、血管吻合による組織移植術などを用いて機能および外見を改善します。

  • 熱傷・熱傷後瘢痕

    熱傷の初期治療(軟膏などによる保存的加療や植皮術などの外科的加療)や治癒後の肥厚性瘢痕、ケロイド、瘢痕拘縮の治療を行っています。

  • 皮膚腫瘍、皮下腫瘍

    当院では皮膚科と連携し体の表面や皮膚の下に生じた腫瘍(できもの)の治療に取り組んでおります。手術が必要な場合は形成外科で対応いたします。良性腫瘍だけでなく皮膚癌の外科的治療も行います。

  • 眼瞼下垂やその他の眼瞼疾患

    眼瞼下垂はまぶたが開けにくく視野が悪くなる疾患です。原因としては生まれつきや高齢に伴い筋肉の機能の低下や余分な皮膚が余ることが挙げられます。原因によって皮膚のみを切除する方法やまぶたの奥の腱膜を操作する方法、筋膜を移植して前頭筋の力でまぶたを開く方法などがあります。またその他の疾患としてまつ毛が眼球にあたる睫毛内反やまぶたの外反、まぶたが閉じられない兎眼なども治療をいたします。

  • 頭頸部・四肢・躯幹再建

    腫瘍の切除や外傷により生じた組織欠損に対しては整容面の改善や機能回復、また治癒期間の短縮のために、植皮術(体の別の部位から皮膚を採取し欠損部に貼り付ける方法)や皮弁術(皮膚や皮下組織に切り込みを入れて一部がくっついた状態で隣の部位に移動する方法)、微小血管吻合による自家組織移植(別の部位から組織を栄養している血管とともに組織を切り離して欠損部に移動させて欠損部の血管とつなぐ方法)などを用いて再建いたします。特に顔面は機能的にも重要であると共に、個人の識別に大きく関わり、社会的な影響の大きい部位であるため術後のQOLを向上させるための高度な手術手技や工夫が必要となります。

  • 乳房再建

    乳房再建には乳癌切除と同時に再建を行う1次乳房再建と乳癌切除後に一定期間空けてから再建を行う2次乳房再建があります。また、組織拡張器やインプラントなどの人工物を用いた再建方法と腹部や背部の自家組織を用いた再建方法があります。
    当院では乳腺外科と連携し、腫瘍の治療内容、乳房形態、患者の希望に合わせて乳房再建を行います。

  • 先天異常

    指の数が多い多指(趾)症や指がくっついた状態の合指(趾)症をはじめとした手足の先天異常には症例ごとに整容と機能を重視した治療を適切な時期に合わせて行います。
    副耳(耳の前の小さな突起)、耳瘻孔(耳周囲の皮膚の下に生じたトンネル状の穴)、耳垂裂(耳たぶが一部割れた状態)、先天性眼瞼下垂、副乳、陥没乳頭、臍ヘルニアなどの治療や相談も行います。

  • 顔面神経麻痺

    顔面神経が麻痺すると顔面の表情筋の機能が弱くなったり、または動かなくなります。原因は様々ですが、急性期では耳鼻咽喉・頭頸部外科で診察、検査、治療が行われます。保存的加療後に表情筋の弛緩や異常拘縮、異常共同運動などが生じた場合に外科的加療を行う事があります。当院では顔面の変形に対し、眉毛挙上や眼瞼形成、口角形成などの静的再建を行っております。

  • 難治性潰瘍

    虚血性潰瘍、糖尿病性潰瘍、褥瘡などの難治性潰瘍に対し、皮膚科を中心として各種創傷被覆材や外用剤を用いた保存的加療を行っております。手術適応がある場合は当科にて外科的加療を行っております。

  • その他

    上記疾患以外にも下肢静脈瘤、腋臭症(わきが)、毛巣洞、陥入爪などの治療も行っております。ワキ多汗症に対するボトックス治療も行っております。