公益財団法人 日本生命済生会 日生病院

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眼科

角膜移植術

  • 角膜の構造

    角膜(黒目)は、水分が70%以上の厚さ約0.5mmの薄い透明な膜で、その役割は、光を屈折するレンズの役目と、光は通すが細菌などの異物は眼内に通さないというバリアの役目があります。その構成は簡単に述べると、表面から、角膜上皮、角膜実質、角膜内皮の3層構造です。角膜上皮は、病原菌をブロックする役目を有し、涙から栄養を得ています。実質は、角膜の大部分を占めており、コラーゲンで構成されていますが、水分を含みすぎると膨張し、混濁してしまうという特徴があります。内皮は、1層の内皮細胞で構成されており、内皮細胞は水分を一定に保つポンプ作用があり、障害されても増殖しないという特徴があります。

  • 角膜移植術が必要な病気

    角膜が何らかの原因で濁ったため視力が低下し、薬物療法で治らない場合は、献眼していただいた角膜を移植するという外科的治療が必要となります。適応のある病気としては、角膜混濁をおこすような病気や、角膜内皮が障害されて角膜が水膨れをおこす病気、また、角膜の形状に異常をおこす円錐角膜も適応となります。具体的には以下のような病気です。

  • 角膜混濁をおこす病気

  • 角膜が水膨れ(水疱性角膜症)をおこす病気

  • その他

    ●円錐角膜

    角膜移植術には、角膜内皮細胞を補う場合、角膜全部を移植する全層移植術を、実質混濁のみの場合は上皮と実質を移植する表層移植術、また、角膜上皮のみの混濁の場合は上皮移植術をおこないます。手術は局所麻酔でも可能で、30分~2時間くらいかかります。当院での入院期間は2週間くらいです。術後は、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を使用し、予後は病気の程度、種類により様々ですが、一般的に角膜移植術は他の臓器移植より拒絶反応も少なく、生着率も良好です。  この度、当院では、海外アイバンクの提供角膜が利用できるようになり、緊急を要する場合でも数日で角膜移植術が可能になりました。角膜の病気でお悩みの方は担当医の方にご連絡下さい。